luckystrikeyokoの人生はぼちぼち

モータースポーツ好き・旅行したり写真撮ったり・ドイツ暮らし

2020年振り返り

2020年、1月に思い描いていたものとはかなり異なった1年になった。これはもう誰にとってもそうでしょうね。といっても今年1月に「今年はこんな年にしたいな」というものが自分にあったかといえば、明確にはなかった。せいぜい娯楽(旅行)を減らしお金を貯めておくくらいか。結果的にCOVID-19で旅行できない分をかなり貯蓄に回すことができた。

 

1月半ばに転職しようと決断し行動に移すまでは、前の職場でネットワークプロジェクトを1つ、あとはちょこちょこと何か改善していこうと思っていた。

プライベートではもう少し何か進展があるかと期待(希望)していたが、さすがにコロナだロックダウンだでなかなか彼氏に会えず何もなかった。

 

1月、いよいよ前の会社で「こりゃダメだ、ここにこれ以上長くいられない」と踏ん切りがついて転職活動開始。2019年末頃からまったり探していたが本気で探し始めたのは1月だったと思う。運よく今の会社のポジションを見つけインタビューもポンポンと進み、1月末にぎりぎりセーフで辞職届けを出した。

2月、コロナの感染者数が右肩上がりに増えまくり、この少し前の日本の様にドイツでも株価が下がりまくり、さすがにやばいと思い持ってた株を損切りした。というわけで今年の投資収支はマイナス。結果からすると損切りする必要はなかった。ここで学んだのは、損切りはもっと賢くやること、不要な損切りを避けるために保証金は余裕で持っておくこと。

3月、前の記事にも書いた通り同僚にブチキレて退職を1ヶ月早めた。

4月、計らずも1ヶ月の無職期間。せっかくの休みなのに日本に一時帰国することも出来ずただ家の周りを散歩したりして無難に過ごす。この期間にゆっくりしてリフレッシュできたのは自分にとって今年中でかなり大事だった。

5月、現職開始。6月〜7月、このあたり覚えてない。ロックダウンが延長されて外出自粛、いろんなクライアントが資金繰りにあくせくしてKurzarbeitを採用し、リモートワークのためのプロジェクト以外は特に予算を割けない為、これといったプロジェクトが特になかった。リモートワークに関するサポートが主だった。

8月、パリ出張。ロックダウンがひとまず終わり、各国の移動が緩んでいた時期。行きのTGVでも帰りのICEでも混んでてソーシャルディスタンスもなく「こりゃダメだ、長距離電車に乗るのはやめよう」と決めた。今年旅行らしい旅行はしていないが、ここでちょっとだけパリ観光できたのは仕事に感謝。

9月〜11月、この期間も特にこれといったこものはない。時間があったので社内の運用効率化をするための仕事をこなしていた。同じチームの同僚が辞めたので、そんなたくさん仕事がわけではないが、休暇無しで担当顧客を1人で対応してたのは地味に辛かった。11月に1つ案件をやってちょっとスキル上がった。10月に彼氏に何の連絡もなく約束をドタキャンされキレた。その後彼の怒涛の仕事の忙しさを聞いたりして話し合い仲直り。

12月、仕事がヒマな時期に参加した他のプロジェクトが動きだし、且つメインの顧客からタスクが出てきて忙しくなる。年明けも引き続き対応予定。

 

ときにドラマティックに時間が進んだりゆっくりとしたり、時間軸が定まらない1年だった。いつもの1年という感覚とはまた違う、長かったようなあっという間に過ぎ去ったような1年。

 

いろんなものが、良くも悪くも変わらざるをえないものが変わり始めた。テレワークに始まりいろんなところに影響が波及した。時代が動いているのを感じる。この流れがこのまま2021年にも継続していくんだろうな。むしろ、さらに新しい価値観やライフスタイルが出てくるんじゃないかなと楽しみである。

 

私個人的なことでいえば、もうアラフォーのいい歳というのもありこの先20年くらいのことを考え始めた。20代のときには考えていなかったことを考える。この先ドイツにいるのかどこにいるのかわからないが、海外でひとりというのも考えものだ。彼氏とどうなるかはわからんが、自分の家族を作りたいなぁと考え始めるようになった。来年から少しずつ何か進められたらいいなと思う。

 

eod

2020ドイツ生活ばなし8、ebayで詐欺にあいそうになった、の巻

どうも、またハードロックダウンが始まってなんだかんぁという感じのドイツです。やっぱ秋あたりから緩んでたよね。このままクリスマスまでまったりできれば~って感じだったけど、そうは簡単に行かないよってか。もう手を洗うとかうがいとか気を付けるというより習慣にしないといけないね。私は相変わらず引きこもって、ホームオフィスの日は17時からせっせとFreeleticsのプログラムをこなす日々です。Freeleticsだけでは短いしなんだか物足りないので、最近はNikeの単体プログラムも追加している。

 

さてさてタイトルの話。

度々整理していらないものを売るときはEbay KleinanzeigenというEbayの個人売買サイトでちまちま売ったりしているのですが、最近詐欺に会いそうになりました。せっかくなので書いておこうと思います。

 

まず私が売ってたのは一眼レフカメラ。中古でもそこそこ値のはるもので、コロナで外出もできないし、最近は旅行熱も冷めてきたので、この大きいサイズは売ってハイキング用に小さいミラーレスもで買おうかなと売りに出しました。Kleinanzeigenではそのアプリ上でメッセージのやり取りできるのですが、電話番号を載せているのでたまにWhatsapp経由で連絡が来ることもある。Kleinanzeigen上だとアカウント登録が必要で、掲載の1~2日前に作ったばかりのアカウントから連絡が来ることがあって、これは怪しいヤツだなって判断はできるようになっていたのですが、今回はWhatsapp経由で知らない番号から送料込みで買う、という連絡が来た。

 

最初にひっかかったのが。

・まず電話番号がナイジェリア、でも送付先はUK(ここでまず怪しい…)

・嫁にプレゼントしたい(嫁のプレゼントに中古品しかもカメラ…?まぁいいけど)

 

UKか~国外送るとかめんどくさいなと思いつつ体よく断ろうとして、今COVIDでUKにいつ届くかわからんよ~って言ってもぐいぐい来るし送料も払うって言うので、買ってくれるならもう何人でもいいやってな感じで銀行口座情報等を渡したら、ここからなんだかおかしな方向に。

()内は私の心の中です。

 

・送付先住所と宛先はコレ。(UKのアドレスと男性の名前)

・すぐ送金できるように、僕の銀行マネージャーに君の口座情報送った。今から銀行行って送信してくる(は?今時オンラインバンキング持ってないの??)

・商品のカメラの写真を送ってほしい(いやKleinanzeigenで見れるやろ。てか買う前に普通確認しないか?大丈夫?)

・ebay上ですぐにreserveしてくれ!(入金されたらするわ。そんなright nowな対応Kleinanzeigenではいらないよ)

・これが僕のIDだよ!→ボヤけたパスポートと免許証(なんで送ってくるんだろう…)

・送金したから、君のメールアドレスに銀行から通知が行くよ。お金は銀行がHoldしてるから、今日すぐにDHLに行ってshipment numberをその銀行のメールに返信&僕にも送ってくれ!そしたら入金されるから。(いやなんじゃその送金方法…てか入金されてないのにモノは送らないよ。しかも今日って何それ私仕事中なんですが。国またぐから入金は1,2営業日くらいかかるやろ)

 

 

…段々と怪しさ検知レベルが上がっていくワタシ。この辺で60%くらいだったかな。

 

さらに送付先のアドレスは送ってきた免許証や銀行の人と名前が違う。理由を聞くと「言っただろう、妻に送ってほしいんだ。だからLovely Packageで送ってね!」。いや、宛先の名前Steveですけど?(°д°)そしてLovely Packageなんて知りませんけど?(°д°)

 

もーなんとかこのDealを止めたい、と思い始めるワタシ。即ブロックしてもいいけどその後なんかあってもイヤだしなぁ。そしてDHLのサイトを見ると、ちょうど週末のコロナ変異種騒ぎで今日から即国境閉鎖されてUKには送付できないよって書いてある。そのスクショ(ドイツ語版)とgoogle翻訳を張り付けても「大丈夫、送れるよ、DHLに行ってくれ!」というので思わず「英語理解してる?」とまで言っちゃったよね。(これ書くとかなり失礼よね、私なら言われたくないわ。)「今日から国境クローズしてるって書いてあるやん」と言っても「先週ドイツのおじさんに物を送ったからできるよ!」ってそれでも引き下がらなかったけど。先週の話じゃなくて、今日から閉鎖ですよ。

 

そもそもなんで入金できてないのに送付せないかんねん、しかも送るタイミングなんて私の勝手やろ、と思いここでようやく怪しさ検知レベル90%に達する。

 

向こうは相変わらず「どうすれば…送金はキャンセルできないし」「明日には国境開くかもしれないからDHLに」とか言ってくる。念のため「国境いつ開くかわからんし送れないから、入金されたらあんたの銀行口座に返金するよ」と優しさを見せると「それもできないって銀行に言われた…」って、んなことあるか!普通の国際送金なんですが…銀行口座持ってないんか!?とここで怪しさレベル95%に達する。

 

ここでググってみると似たような話がぼろぼろ出てくる。Ouch、アタリか…。ここで怪しさレベル100%になりWhatsappはブロックした。

 

”Nigeria ebay” "fraud UK ebay" "Betrug aus UK Nigeria"とかでググると出てきました。昔からよくある詐欺でした。物を送ったけど全然入金されない、とか書いてました。

チャットして銀行口座番号まで渡しちゃったよ。アホかわたしゃ。。偏見はよくないけど、やっぱあのあたりの国は要注意だな…。あの国に限らず、UK・ドイツ間詐欺の話って結構聞くんですけどね。これからは、最初にググるのとドイツ国外への送付はやらないという方針で鉄の心で行きたいと思います。

 

なるべく詐欺とかに会わないように気を付けてはいるけれど、今までは「詐欺にお金を支払わない」という、自分がお金を出す側として気を付けてたんですよね。今回は価値のあるものを売ってお金を受け取れないという逆の立場だったので、「売りたい=お金が欲しい」という心理を遊ばれてしまいました。あー恥ずかしい。でもまぁ、カメラはまだ手元にあるし久しぶりにブログのネタができたので良しとしよう。

 

eod

【ドイツで投資】口座選び

誰がこの記事を読むのかわかりませんが、もしドイツに来て気になってる人がいれば…参考までに私の経験や知識を書いておこう。

 

証券口座(Depot Konto)

ドイツに来て数年、投資を再開したいと思い最初にびっくりしたのがこれ。ドイツ人の友人に、証券会社ってどこがいいの?って聞いたらcomdirectでいいんじゃない、って回答が来た。え、comdirectって銀行やん?証券も一緒なの?と。うん、銀行はだいたい証券業もやってるから、銀行口座と証券口座持てるよ、と。他にもCommerzbankやDKB、オランダのINGなどで一つのアカウントで銀行口座(Girokonto)と証券口座(Depotkonto)を開設し、株やETFを買うことができる。(デフォルトだと証券口座は付いてこないので申請が必要。)

日本の場合、銀行口座と証券口座って基本的に別ですよね。例えば三井住友銀行では株は買えない。せいぜい外貨預金くらいじゃなかったかな?SBI銀行とSBI証券も大元は同じSBI HDでも、銀行と証券とアカウント自体は別物で、それぞれ開設する必要がある。(私が日本に居た頃の話。今はどうなんだろう?)

もちろんドイツにも証券オンリー口座というのはある。おそらくこれは日本でも同じだと思うけど、投資専用の証券会社の方が売買手数料は平均して安い気がする。

ドイツ、というか欧州の特色だと思うんだけど、国をまたいでサービス展開している会社もいくつかある。例えばflatexはドイツとオーストリアで展開しているし、オランダのDEGIROはいくつかの国をまたいでいる。INGはオランダの銀行だけどドイツにも展開している。

 

 

口座の選択

 

銀行口座だけでいい場合

銀行口座だけなら、もうどれでもいーんじゃないかな。気にするのは以下の点かと。

店舗在り無しと口座維持手数料

口座維持手数料はオンラインは概ね無料。店舗型は月次で取られることが多い。Sparkasseは口座の種類によりけりで、無料と思いきやEC支払いやクレジットカード決済引き落としで小さい手数料がかかり、これが積もると意外とバカにできない。

クレジットカードの有無、引き落としタイミング、海外での外貨引き落とし時の手数料

VisaやMasterがついてるのでクレジットと思いきや実はデビットカードの場合もあるのと、引き落としのタイミングが1か月後でなかったりする。あと海外(特に日本)でお金を引き出したりカードで支払った場合の手数料が無料かどうかも要チェック。

Reweやdmでもお金が下ろせるか

スーパーでバーコードをかざせばお金が下ろせるサービス。現金が必要な時、ATMを探さなくていいのは良い。

Google Pay、Apple Payの有無

今やだいたいどこの銀行でも対応しているだろうけれど、こういう新しいことに対応するスピード感は知っておきたい。

家や車のローンなどが組める銀行か

この辺りまだ詳しくないのだけど、毎月の給料の入金や支払いで信用がある方が、いざ融資をうける際に少しは有利なんじゃなかろうか。あとBausparplanを組んでおくと住宅ローンで融資を受ける際に優遇されるというケースもあるし、このあたりは店舗型銀行の方がこういうでかい金額を扱う融資サービスがあるのは良い点ではある。

 

 

ドイツのことはドイツに詳しいドイツ人に聞け、というわけでオススメYoutuber達。どこの銀行も案件組んでYoutuber経由で口座開設をさせてるから、Youtuber達もどこまで本気で言ってるのかねぇ。N26なんてすごく躍進したけど(確かにサービスは便利で面白いと思うけど)、反面ネガティブな噂もあるから私はメインバンクにする気にはなれないな。

このお兄ちゃん、ドイツ語はゆっくりでナマリも癖もなく聞き取りやすいし、さらに図付きの説明で分かりやすい。ドイツでは(欧州というか西欧諸国全般?)ダラダラと同じ画面でカメラに向かって喋る人が多い中、ビデオにちゃんと手を加えてる人は珍しい。

www.youtube.com

この人のチャンネルも見てるけど、早口なのがちょっと辛い。でも聞き取り練習によい。なかなか噛まないのがすごい!

www.talerbox.com

FinanztipのYoutubeチャネル。聞きやすいドイツ語がありがたい~。

www.youtube.com

 

証券口座も欲しい場合

投資信託(Fond)や ETFを対象に考えている場合、有名どころの銀行で普通口座にオマケでDepot口座が開設できるので十分だと思う。Sparplanという定額定期購入であれば手数料はどこもあまり変わらない。ただし、現金化するときの売却手数料はけっこう高いので注意。車の頭金の為、どうしてもETFを一部売却せねばならず、comdirectで1銘柄20ユーロくらい取られた。。たっか!基本的にETFは長期投資で、売る機会は何十年後にまとめてという話のはずなで、あまり気にすることはないかな。

www.youtube.com

株を購入したい場合はこちらも必見。comdirectの売買手数料が高すぎてNGだった為、新しいDepot口座を探す際に参考にしたビデオ。flatexかDEGIROか迷って、ドイツの会社だからということでflatexにした。その後DEGIROはflatexに買収されました。DEGIROの手数料の安さは魅力的だったなぁ。flatexもそこを省みて手数料安くしてくれないもんか。

www.youtube.com

fxをやりたい場合は専用のブローカーの方が手数料が安いと思う。日本にも進出しているIG証券はドイツでも当然展開している。flatexもFXできるけど、1ロットからなのでちょっと手を出す気にはなれないな。それなら0.1ロットや0.01ロットからできる口座を開設する。

www.brokervergleich.de

 

eod

 

※お断り。本記事はあくまで私個人の見解、経験と知識から書いたものであり、投資には少なからず必ずリスクを伴います。投資を行う際は自己責任にて実施ください。

 

※2021年4月追記。

flatexの手数料が高く、今はDegiro(米国株)とTrade Republic(欧州株)で取引しています。flatexの株はTrade Republicに移行(Depotübertrag)しました。flatexは手数料も高い分システムも安定してて画面やモバイルでのチャートも見やすくいいのですが、個人投資家には手数料が高すぎた。(サイトには3.9ユーロとか書いてるけど、取引の少ないユーザの場合実際は7.9ユーロかかる。)

2020ドイツ生活ばなし7、人生初めて会社で泣いた日

タイトルびっくり、そう、泣いちゃったんです。今の会社ではなく、3月に辞めた前の会社での話。

 

仕事できないがプライドは高い中坊な同僚とチャットでケンカ

彼については、未だにどう表現したら良いのかわからないし、どう応対すべきだったのか全くわからない。ひとつ言えることは、この先、こういう人に出会うこともそうそうないだろうな、ということと、人生で初めて「仮に川でおぼれてても絶対助けない」という人に出会ったなぁ、という気持ちを持ったこと。やれやれ、私が仏になるにはまだまだ輪廻転生が必要みたいだ。

 

まず背景として、彼の人となり…は本質はわからないので、私から見た状況と彼の行動を書いてみよう。

彼のポジションは社内IT。私と同じポジション。社内ユーザを助けるのは彼の仕事のひとつです。んが、そんな簡単な人ではありません。ユーザから来た問い合わせにはピンポンメッセージを繰り返して重い腰を上げない、そもそも電話に出ない、外部からの電話も出ない、トラブルは5分で諦める。オペレーターレベルの仕事しかやらないので考えることは全て丸投げ、なのにマニュアル作っても読まないし理解しようとしない、抜け漏れが多く困った社内ユーザは私にやってくる、忙しいといいつつfacebookやプライベートのメールばかり見ていて、毎日何回かFワード(ドイツ語だとSワード)を言う、できないことは「知らない、教えてもらってない、俺のせいじゃない!」と逆ギレする。キレるときは声を荒げます。ちなみに、40代半ばの男性です。

彼がやらなかった過去の仕事は全て私に来た。彼が数年放置しているプロジェクトが来たこともあったな。あげくの果に私のプロジェクト(*)をクソだ、こんなん意味がないとも言った。

こんな人なので、さすがに私だけではどうにもならない。どうしたもんかと思いつつ、むしろ上司や会社に対して「なんでここまでクビにせず放置してたん」と思ったよね。上司はイギリス人だしとりあえず場所は離れている。ドイツ側からなんとかしろと言われても、手がつけられないほどこじらせ中坊な頭脳と性格の彼をどうするかなんてあきらめていたんでしょう。私が入社した時点で彼はその会社で7年ほど働いていました。これでクビにならないドイツ社会ほんとすごい!!!

周りのいろんな人に聞いてみたときの答えも、他の部署の同僚達も、皆「きっつー」「あんた大変よね…」でしたわ。そりゃそうだろう…。

(*)Googleのサービスを導入しようとする仕事だったのですが、彼は典型的なGoogle嫌いなドイツ人なので、とにかくGoogleはクソだ、とよく言ってました。Facebookはいいのか?とつっこみたくなったアナタは、ドイツ人のことを少しよく知っていますね。

 

1回「わーここまで性根腐ってるんだ」と引いたことがあります。イギリスの同僚が彼に仕事を振ったときのこと。ただタブレットのセットアップとアプリを1つ設定するだけ。イギリス同僚は彼にアプリの設定に関するYoutubeの動画リンクを送りました。

それに対する彼の回答「俺がYoutube動画を見るために会社のデスクに座ってるとでも?」

えっ…Youtube動画は遊びじゃなくてアナタのタスクのマニュアルなんだけど…。いまどきYoutube=遊びで見るサイトなんて認識なのだろうか。私より彼との付き合いが長いイギリス同僚もさすがに呆れて、私に「ちょっと聞いてくれよ、信じられない、、」とチャットしてきました。facebookとプライベートメールするために座ってるやんけ?とマジで突っ込みたくなったわ。結局イギリス同僚はテキストで簡易how toマニュアルを作ってました。それでも上手く行かないので彼はもう投げやりな態度(機嫌が悪いとタイピング強くなるからすぐわかる)、イギリス同僚は3時間ほどサポートしてましたよ。哀れなイギリス同僚…。彼に仕事してもらうために他の数人の工数が倍かかるなんて意味がわからない。似たようなことはたくさんあり、そういうのが起こる度にわたしゃ心の中ででかいため息をついてましたわ。

彼は、何にも責任を取りたくないのと、失敗することと、そして失敗したときに責められるのが怖いのでしょうかね。とにかくギャーとキレるか適当にそれっぽいこと言って逃げるのが処世術のようでした。いやほんとなんでクビに(略)

 

とりあえず、入社後1ヶ月の私はここまで知らなかったにせよ多少の片鱗は掴めていた。「この人私よりスキルも低いし仕事できないしやる気もないな、相談しても無駄だから1人で仕事しよ」と決めた。決めないとやってられないのでね。彼の重い腰を上げてもらうに時間を無駄にしたくないし、上げてもらったところでまともな助っ人になるわけでもない。実際はこんな短い文章で書けるほどサッパリとした決断ではなく、当時は転職する気がなかったので「コイツとあと何年働くのだろう?はぁぁ」と暗い気持ちが大きかった。

逆に、彼にとっては私なんて邪魔で仕方ないでしょうね。それか勝手に働いてくれる便利なやつ?私は普通に仕事してるだけなんだがね。都度都度その嫌そうな態度を示していました。

そういえば仕事のいいとこ取りされたこともあったな。彼は多少は片付けはするけどモノを全く捨てない人だったので、積んだままで場所を取ってる古い雑誌とかいらない機械とか捨ててサーバルーム内にスペース作ったのは私。ラボも倉庫もサーバルームも、片付けて物理的な事故が起きないように!と上からパトロールが来たときのこと。彼は動かないので私が片付けて1箇所に集めておいて、他のチームがいろいろ捨てるからそれに便乗させてもらって捨てようと思ってたら、彼が最後の捨てるとこだけ働いて「廃棄終わったよ、スペースできたぜ」と上に報告してたな。いやーどんだけ天晴なん。

 

 

そんなこんなで私はもうイヤだ!と転職を決め、ちょうど良いタイミングで良いポジションがあってありがたく内定受領。あと3か月さっさと終わらないかな、という気持ちで3月後半、皆のホームオフィスの準備でバタバタしていた頃でした。ある小さなことがきっかけで部署のグループチャットで言い合いになり、彼がキレてこんなことを私に書きました。俺のほうがよく知ってる、お前は何も知らないくせに、勝手に好きなことして皆に気に入られるんだな、この小娘。(若干細かいところは違うだろうけどだいたいこんな内容。最後はlittle ladyって書かれたのでニュアンス的に小娘でいいかな。)私は即スクリーンショットを取り、人生で初めて怒りに震えながら人事へメールを送信。私も人事マネージャーもオフィスにいた日だったで、その場で人事マネージャーの元へ行き「これはアウトだ」というconfirmationをもらいました。自分のマネージャーにもアウトだね、と言われたのでハイ確定。そして「彼がいる限りこの会社にはいたくない、彼のチャットも顔も声も何も接触したくない」という私の願いは受け入れられ、退職を1ヶ月早めてもらうことになりました。

人事マネージャー曰く、「これは人事マターなので君には詳しく言えないが、ちゃんと対処するから。」ということでした。

ちなみに軽く補足すると、同僚が言う「俺のほうが知っている」とは「Crisisは俺のほうが詳しい」という意味でした。彼はドイツ軍の補助兵?とでも言うのか、いざというときの予備兵に登録しています。なのでたまに研修に行ってましたし、コロナCrisisが始まった3月も軍が市民向けに行う緊急タスクや配備で人員が必要な場合は呼ばれるかもしれない、と言ってました。彼が言うCrisisって、具体的にどういうCrisisを思っていたのかわかりませんが、軍事オタクだし、そっちに気が行ってたのかしら。ホームオフィスが次第に始まりコロナの第一派で欧州各国てんやわんやしていた頃、彼は部署のグループチャットに毎日「ドイツでは今日までで何人亡くなった、今日はメルケル首相がスピーチをする」というのを送っていた。邪魔やねん…ユーザからのチャットとか大事な上司からの連絡にゴミを載せるな…。っていうか我々の社内ITチームって、半分イギリス人だから↑のドイツ情報いらんし。

改めて書くとすごい人と環境だったなぁ。それ以外特に会社に文句ないし他部署の人達とは楽しく働けたから、彼さえいなきゃすぐ戻るのに。いやはやこういうこともあるもんだ。

 

 

それでも、おそらく彼はまだあの会社で働いていると思います。田舎で新しい人が採用しにくいだろうから。そんな甘い汁を吸っている彼が、今後どうなろうが知ったこっちゃありません。

 

 

私の態度も悪かったです。大人になって、適当にあしらえばよかった。どうせあと1ヶ月ちょっとで辞めるところだったんだから。でも、1年半のストレス、溜まってた鬱憤がそのチャットで点火してしまったんだろうな。むかついて収まりきらず、人事MGRと話してるときに人生初・オフィスで泣いちゃった。皆ホームオフィス開始してたから、オフィスには数人のMGRしかいなかったのは幸いだった。

なんか悔しかったんですよね。なんでこんなヤツに振り回されたり気遣わなアカンねん、俺の方が働いて会社に貢献してんだぞ、と。ヤツはのうのうと何もせずともやりたくない仕事は放棄して甘い汁吸ってて給料もらって、さらに人の仕事にまでケチつけて、彼がやらない仕事までカバーして、なんじゃそりゃ、私だって辞めたくて辞めるわけじゃないわ、と。そしてその状況を改善しない会社とMGR陣がいて、全ての悪循環を受け止めるのは自分。。。いやー辛かった。辛かったんだな、自分。おつかれ!

 

そんな流れなもんだから、同僚よりもよく手伝ってくれてた他チームのメンバーに最後のあいさつするとき、一番私の状況をわかってた人たちだったしグチ聞いてもらったり、彼らのお陰で仕事が進んだこともあるから「いろいろと手伝ってくれてあ”り”が”と”う”(´;ω;`)ウッ…」ってちょっと涙ながらに言ってしまった。

 

人事MGR(ちなみにドイツ人)は泣いている私を広いオフィスから隔離し、こんなこと言いました。「僕も初日に思ったよ、なんなんだこの人は?って。君が辞めて新しい人が来ても同じ問題が起こるだろう、なんとかしないとね。」「僕もいくつかの会社で働いたけど、彼よりひどいケースもあったよ。会社のお金盗んだり、パワハラもセクハラも。もちろん彼のケースもひどいよ。」ドイツの会社も、いろいろあるらしい。。

 

 

あー書いてなんかスッキリした。さすがに日本人同僚には言えないし(実はこのブログの存在ばれてるけど)。でも皆、なんで私が1か月早く去ったのか疑問に思ってて察しはついてるだろうから、ま、いっか。

 

 

 

 

 

----

さて、このような同僚たちにもう一度会ったらどうするか?①私の方が在籍期間が長い場合、上司にヤバイ旨を言う②それがダメならさっさと自分が辞める。③もしくは部署変えチーム変えなどで関わる距離を遠くしてもらう。

 

これに尽きます。面倒な同僚にストレスをくらう必要はないし、そんな人材を抱えていては会社に悪いだけ。辞職が難しい場合は少しでも関わらないように遠ざけてもらう。

それともうひとつ、人のことを気にしないこと。「アイツはこれができない仕事しない」とかって、その人のことをつい見ちゃうんですよね。しかしねぇ、これ、彼が仕事しなくて私にやってくるんだから「なんでやねん」ってなりますよ。なかなか難しい。その場合はボーナスなり給与交渉なりでなんとかしてもらうしかない。それも厳しいならさっさと次を探して辞める。

 

とりあえず、今は幸い無期限許可もあるし貯金もあるから、次の仕事が決まらなくても、さっさと辞めていいと思う。そう実現することができる環境を構築したんだから、辞めてちょっと遊んでスッキリして新しい仕事を探せばいいや、ってのが今の気持ち。

車のローンがあるからあまり長くは休めないけど(笑)

 

eod

2020ドイツ生活ばなし6 車検はあっさり終わった、の巻

人生初の車、初の車検に行ってきた。

 

TüVでもDEKRAでもどこでもいいけど、同じ町にあるTüVにしてみた。予約はオンラインで簡単。

車検自体もほんとあっさり。日本で車持ったことないからわからんが、予約完了メールに「エアコンはオフにしてください」って書いてたので、気にしたのはそのくらい。約120ユーロを支払い、おじさん達がおしゃべりしながら30分弱で終わって「Alles gut(all good)」って言われて終了〜。まだ3年だしね、問題ないはず(^^)私の前に来ていたにーちゃんは、「一部うまく行かなかったよ、ここね。2ヶ月あるからメーカーで修理してまた来てね」って言われていた。

次の車検は2年後。おっとその前に、Inspectionが30日後にあるからそれもお金が…。早くローン終えて、維持費と保険料だけで車乗れるようになりたいわ。

 

eod