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2020自宅隔離引きこもり3週目

ドイツは4月20日から規制が少し緩和されて、800qm以下なら店舗をオープンしても良いことに。天気もいいし、これでますます人が出てしまうとそのうち第二派が来そうな恐れ。でも実際に街中に出ていないので人がどのくらい出ているのかどうかはかわからない。スーパーで見る限りマスクしている人は、相変わらず過半数を超えてはおらずマイナー。州によりマスク義務化も始まっているので、そのうち全国的に義務化になりそうな予感(※)。相変わらず人口密度が多そうな場所にはいかない方が良さそうなので、家の周りの散歩か車で買い物くらいしか出歩いていない。一回友人に会いに出かけたくらい。

(※)4月21日現在、ヘッセン州も翌月曜日から義務化になりました。

https://www.hessen.de/presse/pressemitteilung/landesregierung-beschliesst-maskenpflicht

 

友人を訪れたのは、友人の自転車でサイズ感を確認する為。ずっと自転車を買うか迷っていたのだが、この際車を使う回数を減らす為に購入しようかと思ったのだ。皆が飛行機や車を使わないおかげで空気もキレイになっているし、自分もできる限り貢献しようかなと。運動にもなるし、散歩と違って自転車の爽快感はたまらない。ついつい車で出てしまう買い物も自転車にしてエコになろう、というのが目的。試した結果、28インチタイヤでよさそうでした。

 

 

さてお気に入りで読んでいる富士通の元副会長、伊藤千秋さんのブログ。この記事でウンとうなるものがあった。それはこれからの教育に関すること。

itochiaki.jp

 

現在の状況下で、オンライン授業というのは学校が再開されるまでのあくまで「代替」という位置づけなんじゃないかと思う。でも、これを機に、学校に行く必要があるのか?そして、地域の集合場所としての学校に行かなければいけないのか?というのが出てくると思う。社会人が、自分の仕事の為に会社に通勤できる範囲の場所に住み、そして毎日オフィスに通勤しなければいけないのか?と問うているように。

 

というのも、私は日本のはじっこの田舎育ちで、地元は過疎指定地域。私は小学校まで徒歩20分で通っていたし、自転車で30分以上かけて中学校に来る同級生がいたし、地元の高校に受かった友人たちはバスで片道1時間かけて通っていた。子供たちの数は年々減っており、当然小学校や幼稚園は段々と統合されている。これじゃ、そのうち小学生がバスで片道1時間かけて小学校に通う日も、そう遠くないかもしれない。

 

この記事に中にあるこのパラグラフが、田舎で育ち上記のような状況の町を地元に持つ自分に響くものがある。自分の甥っ子姪っ子は、過疎の町で、どのような教育を受けるのだろうか?都会に住みもっといろんな機会や情報のある子供たちと格差が出てしまわないだろうか?教育を受けた先にある自分が身に付ける職や企業、未来を、彼らの視野に入るだろうか?と。そして、教師というのは当たりハズレがあると私は思っている。地域にアサインされた先生が必ずしも自分にとって良い先生とは限らない。ただこればっかりは、オンライン授業で自分に合う先生を探し出す必要があるし、先生にも対応できる生徒数に限りがあるので、必ず解決できることではないと思う。

 

さて、このCOVID-19の騒ぎが長期化すれば日本経済も崩壊状態になる。「会社も倒産し、もう都会はこりごりだ。故郷に帰って農家でも始めよう」という若者が今よりも増えるだろう。これは長期的に見れば、個人にとっても、日本社会にとっても良いことに違いない。しかし、これまでも都会の喧騒から過疎の田舎に帰った若いカップルが一番悩む問題は子供の教育問題だった。すでに、小学校も中学校も廃校になり、小さな子供を通わせる学校がないからだ。これこそ、オンライン授業によるホームスクーリングが救済してくれる絶好の対象だ。むしろ、一斉集合教育を行っている都会の学校より質の高い教育が受けられるかも知れない。

 

オンライン授業によるホームスクーリングが可能になれば、地域の学校に行くという縛りがなくなり、遠く離れていてもわかりやすい説明、質の高い教育を行う先生からの授業が可能になるかもしれない。もっと夢を見れば、大学の教授や民間の企業トップ、宇宙飛行士などが小学生・中学生たちにオンラインで対面授業し、彼らが何を学びそこへたどり着いたか、など、直に伝えることができる。漠然と義務教育を受けさせるよりも、余程良い影響があると思う。先生も、アサイン先の学校が変われば引っ越しをしなければならない。オンライン授業が可能になればアサイン先の地域に引っ越す必要がなくなるという点で、大きなメリットがある。

 

いずれにせよ、各地方自治体や市町村はインターネット回線のインフラ整備が必要になる。これは地方移住する際のひとつの大きなポイント。(実家に帰ると、ネットが遅いのだ…。)せっかくきれいな自然と空気がありおいしいものが食べれるのに、ネットが遅いのではちょっと躊躇してしまう。それならネットが整備されている方の自治体を選ぶだろう。

 

そしてセキュリティ。これはホームセキュリティと言うべきか。子供がホームスクーリングしているということは親も在宅勤務が必要になるし、もし親が現場に行かなければならない職業の場合、ホームスクーリングの子供をどうするか。さすがに小学生や中学生以下の子供だけで家にいるのは危険。そういう意味では大人がいる学校や学童の方が今のところ安全である。

 

教育に関することともうひとつ、人の移動。旅行はいいものだし、最近は飽きてきたけど、好きなことは好きだ。いつもと違う風景が見れるのは良いし、リフレッシュできる。最近は美術館を訪れるのも好き。だけど、行かなくていいこともあるんじゃないかな。例えば、発展したARやVRでルーブル美術館を体感できるとか。器具があれば、オンラインでチケットを買って、その美術館貯蔵の作品を見ることができるなんて、とても良さそう。ゴッホの作品を観るためにオランダに行く必要がなくなる。日本の美術館は、遠隔地の作品をわざわざ借用する必要がなく、VR機器を整備すれば良い。これはライブでも応用できそう。もちろんコンサートホールで演奏を生で聴くことは何物にも代えがたい経験だしライブ感とその場の会場の雰囲気を体感することはそれが一番大切なことだと思っている。でも、車いすや寝たきりの人が世界の芸術作品を観ることができたら。子供がいてコンサートに行けない親が、地方にいて都会のコンサートホールに行けない人が、なんとかフィルのコンサートやオペラを見ることができたら。芸術はその場でそれそのものを観るのが一番だが、もっとオープンでもいいはず。オンラインでチケットを購入してVRで体験できたらどんなにいいだろう。私はモータースポーツが好きなので、スペインのサーキットであの歓声の中で皆と一緒にわいわい観戦できたらとても楽しいだろうなぁ!

 

物理的なモノだって、今は小さいものであれば3Dプリンタが使われているだろうが、プロトタイプはARで、なんてことも可能になるかも。3D(4D?)のCADデータがあれば、中身も見える、、、って、これはなんかデジャブだなと思ったらアイアンマンにありそうなシーンだな。

 

…なんて未来のことを、漠然と考えている週です。

 

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