【書籍】高校生のための経済学入門(小塩隆士)
基本情報
形式:Kindle
入学願書の論評用に購入。
全体書評
- 高校で学ぶ政治経済の授業で学ぶ基本的なことと、政府や日銀が何をしているのか、金融政策の効果についてなど、各ポイントについて説明しているので、主に経済の動きについて概要をつかみたいという場合の読者に向いている。高校で学ぶ政治経済を、大学入学に向けて再度勉強するには良いのかもしれない。
- 入門書の色合いが強い為、第3者的に語っており著者の意見はあまり叙述されていないが、21世紀の日本経済についてはマイナス面を述べている。国の経済成長には技術成長と労働力の増加が必要だが、それは現在の制度的に労働力が増加することを前提としているため。これから減少が確実に起こる日本においては、マイナス成長でも経済を維持できる仕組みを構築するために制度の見直しが必要とも。これはむしろ、読者(学生)側で検討すべきテーマとして疑問を投げかけているように見える。
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