【書籍】身近に感じる国際金融(飯島寛之,五百旗頭真吾,佐藤秀樹,菅原歩)
基本情報
形式:Kindle
大学入学の勉強用に購入。もう一度読みたい。
全体書評
- とにかくトピックの単語は難しいが、例を交えながらの説明なのでそこは助かる。ただ学生の場合、留学系の例はわかるとしても企業に関する例を身近に感じるのは難しいかもしれない。私の場合は、以前コモディティのリスクマネージメントシステム運用プロジェクトの経験がある。そこで同僚や実際のユーザさんの会話を思い出したり、今働いている在ドイツ日系企業で、日本本社からのお金の話だったりほかの日本人の知り合いの話で海外に(私の場合はドイツや東欧州)にオフィスを構える際に何をするのか?ということを考えながら読んだ。私のように机上の空音が苦手なタイプは、こういう本は実務のイメージがわかないと理解するのに時間がかかる。
- トピックの後に出てくるQuestionやコラムが応用編というイメージ。これをまじめに考えたり人に説明するように練習すると少しずつ自分の中で理解を固めていける。(Questionの解説はない。)
- 前半の経済政策や金融政策の基礎の説明に関してはまだ理解できてないので再読の必要あり。
- 個人的に興味をもったのは後半の基軸通貨に関するトピック。ドイツ(ヨーロッパ)在住ということもありユーロ圏経済についてもっと学びたいところ。ユーロ通貨が基軸通貨ではなく地域通貨に留まるというECBの中立的な意見には同意。ギリシャ危機で、経済的に決して大きくない経済国の影響がアジアや米国など他地域へ及ぶのはなんともしがたいのでユーロ域内で留めておくというのは、よいことかと。(それをいうと米国経済危機によるドルへの悪影響が世界に波及するはでかいが、現在の基軸通貨である以上致し方ないとも言える。)
本編外のコメント
単行本を推奨する。Kindleの場合は、補足説明の通りタブレットなど大画面で読むべし。文字拡大ができないので読みづらい。もしくは書籍版がいい。文字のハイライトもできないので、後で読み返すのが大変。
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